赤と緑、どちらがよく見えますか? の検査とは?
目の悪い人で、メガネやコンタクトレンズの検査を受けたことのある人はご存知の方も多いと思います。
必ず実施する検査ですね~
この検査は何ていう検査?
日本語で言うと「赤緑検査」あるいは「二色検査」、英語で言うと「レッドグリーンテスト」と呼ばれている検査です。
一言一句同じではありませんが、概ねこのように尋ねられると思います。
「赤と緑の中にある◎や+マークなど、どちらがよりハッキリと鮮明に見えますか?」
もっと簡潔に聞く検査スタッフさんであれば、「赤と緑、どちらが見やすいですか」と
レッドグリーンテストは何を調べる検査?
これはメガネやコンタクトの「度数が適正かどうか」を確認するための検査です。みなさんの回答を聞いて「度数が強すぎる/過矯正」か「度数が弱すぎる/低矯正)の状態かを判断しているわけです。
レッドグリーンテストはこのように判断します
例えばこのような感じです。
度数が弱い場合
●-3.00Dの近視の人に-2.50を付けたら・・・度数が弱いので「赤が見やすい」
●-3.00Dの近視の人に-2.75を付けたら・・・度数が弱いので「赤が見やすい」けど-2.50の時より赤と緑の見やすさに差がなくなります。
ちょうどいい場合
●-3.00Dの近視の人に-3.00を付けたら・・・ちょうどいい度数なので赤と緑は両方同じくらい見やすくなります。
度数が強すぎる場合
●-3.00Dの近視の人に-3.25を付けたら・・・度数が強すぎるので緑の方が見やすくなります。
●-3.00Dの近視の人に-3.50を付けたら・・・さらに度数が強くなるので緑の方がより顕著になります。
つまり、理論上、赤と緑は両方同じくらい見やすければちょうどいい度数だということです。
でも検査結果ちょうどいい度数であっても、感じ方には個人差がありますから、「見え過ぎて頭が痛い」など感じる場合は相談して度数を落してみたりといった調整をするわけですね。
なぜこれで度数の適正具合が分かる?
実は光の波長が関係しています。
光がレンズを通る時、波長によって屈折する角度が異なるため、焦点を結ぶ位置も異なります。「レッドグリーンテスト」はこの光の特徴を利用した測定となります。
ちょうどいい度数の場合
赤色の光は波長が長いのに対して、緑色の光は波長が短いため、適切な度数(両方同じに見える)だとこんな感じになります
黒色の線が自分の光の屈折状態として、赤色と緑色を含めた3色の線の中で一番網膜に近いのは黒ですよね?この場合、赤と緑は黒を挟んで同じくらいの距離にあるので、「赤も緑も同じように見える」状態になるのです。黒は一番近いというよりも網膜上にありますから一番よく見えている状態です。
度数が弱い場合
度数が弱い(低矯正)の場合は、赤色が網膜に近くなる為「赤がよく見える」状態になります。その時に黒は網膜よりも大分手前にいますので、まだ矯正が不足しているということになります。
度数が強よ過ぎる場合
反対に度数が強め(過矯正)の場合は緑色が網膜に近くなる為「緑がよく見える」状態になります。その時は黒は網膜よりも後方にいますので、矯正しすぎということになりますから、度数を弱くする必要があります。
※遠視の眼は上記の逆となります。
これから検査を受診する時の参考にしてくださいね。