コンタクトレンズによる目のトラブルの原因とは?
コンタクトレンズによる目のトラブルの原因とは?
コンタクトレンズは黒目の上に直接レンズをのせて視力矯正を行う高度管理医療機器に指定されています。
その中でも不具合が生じれば生命の危険や健康へ影響を及ぼすリスクが高い「クラスⅢ」に分類されています。本来、装用時間やケアを厳守して使用すれば安心して装用できるコンタクトレンズですが、使い方を誤れば目のトラブルを引き起こすことになりかねません。
以下よくありがちな行為の実例をいくつかご紹介しますので、このようなコンタクトレンズの使用は控えるようにしましょう。
手を洗わないでコンタクトレンズを扱う
コンタクトレンズをつける前や外す前には、必ず石鹸で手を洗う必要があります。私たちが日常生活で手に触れるものには様々な菌が付着しています。そのまま菌の付着した手でコンタクトレンズやケース、それ以上に目に直接触れることは感染症を誘発する原因になります。コンタクトレンズを着脱する前には必ず石鹸で手を洗うように心がけましょう。
コンタクトレンズをつけたまま寝てしまう
人間の黒目も私たちの呼吸と同様、酸素を必要としています。大気中の酸素や涙に含まれている酸素の供給を受けながら健康を維持しています。どのように性能の優れたコンタクトレンズとは言え、黒目にとっては異物には変わりはありません。コンタクトレンズの装用によって本来供給される酸素の量は低下します。その上まぶたを閉じて長時間睡眠をとれば黒目にとっては大きなダメージとなります。
くれぐれも決められた装用時間を守り、睡眠の際には必ずレンズをはずようにしましょう。
コンタクトレンズを水で保存する
コンタクトレンズを保存する際には必ず専用の保存液を使用しましょう。いくらきれいな水道水であっても水道水には塩素や鉄分、微生物が含まれている可能性があり、コンタクトレンズに影響を及ぼす可能性があります。また水道水には微生物が含まれている可能性もあり、感染症などを引き起こすことがありますので注意が必要です。
決められた期間を超えてコンタクトレンズを使用する
現在、多くの人が使用している「使い捨てコンタクト」。それぞれ使用期間=交換時期が決められてます。交換時期を過ぎたレンズ、寿命を迎えたレンズを装用することはアレルギー症状や角膜障害の原因にもなりますので注意が必要です。
●ワンデーコンタクト
毎日新しいレンズに交換する。
●2ウィークコンタクト
レンズ開封後、2週間でレンズを交換する。これは2週間=14日間使用できるということではなく、レンズ開封後、2週間経過したら使用の有無は関係なく交換するというものです。
●ワンマンスリー
考え方は2ウィークコンタクトと同様で、その期間が1ヶ月になるということです。
また長期装用型のソフトコンタクトやハードコンタクトにもいわゆる「寿命」というものがあります。個々のケアの仕方や使い方により若干寿命に誤差はありますが、概ね以下のとおりとなっています。
●長期装用型ソフトコンタクト
概ね1年~1.5年
●ハードコンタクト
概ね2年~2.5年程度
レンズケースを洗わない/定期的に交換しない
ケースにキズが付いていれば、そのキズの部分に汚れが付着し細菌が繁殖する可能性もあります。またケース本体もきれいに洗浄していなければ汚れが付着してきます。現在各メーカーが販売しているケア用品には必ず専用ケースも付属で付いています。それはその様なリスクを回避するためです。ケア用品がなくなるタイミングでケースも新しいケースに交換しましょう。
正しく、適切なケア
ワンデータイプ以外のコンタクトレンズに対して必ずしなくてはならないこと、それが「レンズケア」です。疎かにしているとレンズに汚れが付着し、汚れたレンズの装用はアレルギー性結膜炎などの眼障害の引き金になってしまいます。正しく、適切なケアを心がけましょう。
定期的に目の健康診断(検査)を受けない
コンタクトレンズを普段から愛用していると少しずつの変化には気付きにくいものです。知らず知らずのうちに「度数が進んでいる」「レンズや目に傷が付いている」こともあります。自覚的に異常を感じていなくても、3カ月、せめて半年に1度は定期検査を受診しましょう。受診することによって今お使いのコンタクトレンズのデータが目に合っているかがわかります。それにより安心してコンタクトレンズ通販も利用ができます。
目に痛みがあってもコンタクトレンズを使用し続ける
現在、使い捨てコンタクトの愛用者は全体の7割と言われています。ソフトコンタクトの最大のメリットは「装用感がいい!」良いということです。しかし裏を返せば、「目とレンズの間にゴミが入っていても」「レンズにキズが付いていても」気付きにくいというリスクがあるのです。また気付いてはいても「代わりのレンズがない」「メガネを持っていない」などの理由で我慢して使い続けてしまうケースがあります。目に強い痛みが出るなどハッキリと自覚をするような時には既に目の状態がかなり悪化していることも考えられますので、油断は禁物です。少しでも感じたら、レンズを外し、眼科を受診することをおススメ致します。
他の人とコンタクトレンズを貸し借りしている
コンタクトレンズは、装用者自身の目を検査して目に合っているレンズが処方されています。そのレンズが他人の目にも合っているかなどわかりません。ましてや一旦使用したレンズの貸し借りは眼病の感染などの大きなリスクを伴いますので、絶対にしてはいけません。
コンタクトレンズのケアについては、上記の実例をみてもわかるようにトラブルの原因はコンタクトレンズの「使い方」と「ケア」に分類できそうです。
ケアに関しては、「使い捨てコンタクト使い方と取扱方法」と「ハードコンタクト使い方と取扱方法」からご確認ください。