まばたきについて
通常、私たちが無意識に行っているまばたきのお話しです。
まばたきの回数
私たちは通常、1分間に20~30回のまばたきをすると言われています。
これ計算すると、モノ凄いことになります。仮に20回としたら・・・
1時間で1,200回、理想的なところで1日8時間の睡眠をとったとしたら、起きている時間16時間でなんと19200回のまばたきです。
としたら1年間で約700万回強、現在日本人の平均寿命は84歳なので、生涯で5億8千800万回と言う計算になります(笑)
まばたきの一番重要な役割とは?
それは目を潤し、乾燥を防ぎ、目を保護するという役割です。
まばたきをすると、上まぶたの内側にある涙腺から涙が出て、眼球の表面に薄い膜を作り、乾燥を防ぎます。
涙には、目の表面に付着したゴミや細菌を洗い流す働きや涙の油層により薄い膜を張って涙の蒸発を防いでくれる働きもあります。
物事に集中すると減少するまばたき
しかし、パソコンやスマホなどの画面を凝視すると、まばたきの回数はなんと4分の1程度に減ると言われています。これは誰もが経験していることと思います。
パソコンやスマホだけではありません。例えば裁縫や物の数を数えたりするときも同様です。
集中するとなぜまばたきは減る?
視覚情報を集中的に処理する際に視覚の入力に注意が向くため、まばたきを促す反射が抑えられるためです。
まばたきは、目の刺激や乾燥などを感知すると自動的に起こる反射ですが、物事に集中してしまうと、視覚情報を細かく処理するようになり、まばたきを促す反射を抑える傾向があるからなんです。
今や人間社会はパソコンやスマホと無縁ではいられません。
VDT症候群
今や国民の約7割が経験していると言われています。VDT症候群とは、VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)機器、例えばパソコンやスマートフォンなどのディスプレイを長時間見続けることによって引き起こされる、眼や身体、精神の不調を総称です。
まばたきが大きく影響していることは言うまでもありません。
なのでまばたきを減らさないようにするためには、環境的に室内を乾燥させないことと、意識的にまばたきをするように心がけるしかありません。
そして適度な休憩が何よりも大切です。