コンタクトレンズのDIAとは?
「コンタクトレンズのDIA(レンズ径)とは?
DIA(直径)もBC(ベースカーブ)やPWR(度数)と同様にコンタクトレンズの処方箋や箱、ボトルに記載されているデータの一つです。
DIAとはDiameter(ダイアメーター)の頭文字を取ったもので、コンタクトレンズの直径を意味しています。単位は「mm」です。
角膜の大きさには個人差はあるものの日本人の成人の平均は一般的に縦11.5mm 横12.0mmと言われています。
ソフトコンタクトのDIA
ソフトレンズは角膜をすっぽり覆うようにデザインされています。
では、角膜と同じ約12.0mmでいいかと言えばそうではなく・・・
黒目をすっぽり覆い、且つ瞬きをしてレンズが多少動いても黒目にレンズのフチが引っ掛からず、目の上で安定している必要があるのです。
日本人の体格は、一昔前と比較して大きくなってきました。身体が大きくなれば、その体を構成するすべてのパーツも大きくなってきます。つまり黒目も・・・
その様な背景もあり、現在のソフトコンタクトのDIAの主流は「14.0mm」もしくは「14.2mm」、この2つのDIAを採用しているメーカーが殆どですが、アルコン社の「デイリーズアクア」やカラコンの「イルミネート」のように13.8mmを採用しているレンズもあります。
中にはシード社の長期装用型ソフトコンタクトの「ファシル13」のようにDIA13.0mmというレンズもありますが、こちらのレンズは、角膜径の小さい方や、目を大きく開くことができないという方などが使用するケースが多いようです。
またアイミー社のスポーツビューワンデーのようにスポーツに特化したワンデーコンタクトでDIA14.5mmというレンズもあります。
一般的にDIAは大きい方が白目の部分に触れる面積が多くなるので、目の上でのレンズの安定性は増してきます。
一方、カラコンでは黒目をより大きく見せて際立たせることを目的としてDIA14.5mmや14.8mm、最近ではDIA15.0というレンズもあります。
通常、ソフトコンタクトのほとんどがDIAは1種類しか用意していませんので、そのDIA以外のレンズはありませんが、唯一、シードの2ウィークピュアうるおいプラスだけは、13.8mmと14.2mmの2種類から選択ができます。ただ14.2mmの装用者割合の方が圧倒的に多いのが実情です。
ハードコンタクトのDIA
ハードコンタクトの場合は、ソフトコンタクトのようにレンズ自体に水分は含まれていませんので、そこから目に必要な酸素の供給を受けることができません。
そのためレンズを角膜上で動かすことによって酸素の供給がなされるようになっています。つまり意図的に、瞬きの際に角膜上を動く様にデザインされています。そのため角膜よりも小さく作られています。
多くのレンズは8.8mmを標準サイズとしているレンズが多いのですが、ニチコンEX-UVのように標準サイズが8.9mm、東レブレスオーハードのように9.0mmが標準サイズと言うレンズもあります。
ハードレンズの老舗メーカー出しているメニコンZのようにBCに応じて標準サイズが異なる、というようなレンズもあります。
いずれにしてもその標準のDIAと異なるレンズを希望する場合は一般的に言う「特注レンズ」に該当し、通常の規格内レンズと比較するとお届けまでに日数を頂くことになるのです。
ハードコンタクトは、ソフトコンタクトのように1種類しかDIAの規格がないというレンズは皆無です。BCと同様細かく製作出来るレンズが殆どです。
従って注文の際には必ず選択漏れのないよう注意しなくてはなりません。
※ハードレンズのDIAは「S:サイズ」で表記されていることもあります。ご注意下さいね。