遠近両用コンタクト一覧
遠近両用コンタクトの通販
個人差がありますが、40代中盤から近くの文字などを見た時にピントが合わないというような症状を自覚するようになってきます。これは加齢に伴う老化現象の一つ「老眼」と言われる症状です。遠近両用コンタクトは、そのような自覚を持ち始めた人が、近くのものを少しでも負担なく見るためのレンズです。
遠近両用コンタクトのデータについて
遠近両用コンタクトは、1枚のレンズの中に遠くを見るための度数と手元のものを見るための度数が配置されています。
①BC8.6 / ②PWR-6.00 / ③ADD+1.75 / ④DIA14.0
①BCについて
BCはレンズの内側の曲がり具合を数値化したもので、一部のレンズを除いてBCは1種類のみなので、ほとんどは選択する必要はありません。
②PWRについて
PWRとは、近視や遠視を矯正する度数のことをいいます。メーカーによってはD(屈折力を表す単位)で表記してあるレンズもあります。
③ADDについて
ADDとは加入度数と呼ばれており、手元のものを見るために必要なデータです。
④DIAについて
DIAはレンズの直径のことです。概ね14.0mm~14.5mmを採用しています。DIAは各メーカー1種類しかないため選択はできません。
遠近両用コンタクトの見え方
遠近両用コンタクトと聞くだけで「遠くも近くもバッチリ見えるコンタクト」と思ってしまいがちですが、実際にはどうなのでしょうか?遠近両用コンタクトのマルチフォーカルタイプの場合、1枚のレンズの中に複数の度数が入るように設計されているので、装用中は遠くにピントが合う所と近くにピントが合う所が同時に見えていることになります。脳はその中で見たい画像だけを認識し、不要な画像は抑制して脳に伝達しようとします。個人差はありますが、使用するには多少の慣れが必要になります。(全く気にならない方もいらっしゃいます。)「遠くも近くもバッチリ見える」というよりも「見える幅が広がる」と考えた方がいいかもしれません。装用し始めは、「通常のレンズと変わらない」「見えるけど何となくクリアな感じがしない」などの印象を持たれるかもしれません。是非そのような印象を持たれていたとしたら、通常のレンズに戻したときの手元の見え方と比較をしたらいいかもしれませんね。
遠近両用コンタクトのQ&A
Q1.遠近両用コンタクトはどのような人が使うのですか?
遠近両用コンタクトは、加齢に伴い、誰もが迎える老眼に適応可能なコンタクトレンズです。老眼になると今迄見えていた手元の文字などが一定の距離を離さないと見えなくなってきます。
老眼鏡で対応可能ですが、中には「職業柄、眼鏡をかけることが出来ない」、「老眼鏡を掛けたくない」という人もいらっしゃいます。そのような人におススメのコンタクトレンズです。
Q2.遠近両用コンタクトは遠くも近くもきれいに見えるのですか?
見え方の満足度には個人差がありますが、単焦点(近視や遠視だけのコンタクト)のコンタクトの見え方と比較すると、レンズの性質上、遠くにピントが合う所と近くにピントが合う所が同時に見えていることになるので、若干鮮明さは欠けて見えるかもしれません。また手元も老眼鏡を掛けた時の見え方と比較するとやや見えにくさを感じるという人もいます。ただ遠近両用コンタクトは、「見え方の範囲が広がる」という点にメリットがあります。通常のコンタクトだけでは手元が見えず、老眼鏡を必要としていたのが、遠近両用コンタクトに変えることにより老眼鏡がなくてもコンタクトレンズだけで多くの場面に対応ができるようになります。
Q3.遠近両用コンタクトには人によって向き不向きはありますか?
Q2でも記載したとおり、遠近両用コンタクトと言っても、レンズの性質上、遠くも近くもバッチリ見えるというわけではありません。「見える範囲が広がる」レンズです。従って職業柄、遠くも近くもかなり、精度の高い見え方を要求する方、性格的に見え方に対してこだわりの強い人には不向きかもしれませんね。精度の高い見え方という点で考えるなら、遠近両用メガネ、あるいは単焦点コンタクトの上から必要に応じて老眼鏡を掛けると言う方法がベストかもしれません。
Q4.乱視用の遠近両用コンタクトはありますか?
一部のメーカーから乱視用遠近両用コンタクトが販売されていますが、乱視用コンタクトも遠近両用コンタクト、どちらも特殊レンズに該当しますので、その二つの機能を持ち合わせたレンズがどの程度実用的に使用できるのかは未知数です。