ソフトコンタクトのFDA分類とは?
ソフトコンタクトのグループ分類とは?
現在、日本で販売されているソフトコンタクトレンズは、含水率の違いとイオン特性の違い、それぞれの性質の組み合わせによって、4つのグループに分類しています。このグループ分けは、日本で言うなら厚生労働省に該当するアメリカのFDA(米国食品医薬品局)で採用されていたもので、1999年4月より日本に導入されました。
高含水率レンズとは?
レンズに含まれている水分の量が50%以上のレンズで、レンズ自体がとても柔らかく装用感が優れているのが特徴です。しかし高含水率のレンズは、水分が不足すると本来のレンズの特徴が発揮できなるため、レンズが水分を求めて目の中にある涙を吸収してしまいます。そのため乾燥感が感じると言う人もいるのです。
低含水率レンズとは?
一方、低含水率レンズはレンズに含まれている水分の量が50%未満のレンズを言います。ソフトコンタクトとしては一番オーソドックで、多くのレンズが該当します。もともとレンズに含まれている水分が少ないため蒸発しにくく、乾燥感を感じにくいのですが、反面低含水率ゆえに装用感は高含水の物に比べて劣ります。
イオン性レンズとは?
イオン性の素材は非イオン性の素材に比べて、汚れやすく、耐久性が劣ると言われていますので、ケアを怠ると角膜などにトラブルが発生することもあります。
非イオン性レンズとは?
非イオン性レンズはイオン性の素材に比べて、汚れにくく、耐久性に優れています。
グループⅠ(低含水率の非イオン性タイプ)の特徴は?
ソフトコンタクトとしてはオーソドックスなタイプになります。非イオン性素材なので、タンパク質などの汚れも付きにくく、含水率も50%以下なので(多くは38%前後)乾燥にも強いと言われているレンズです。レンズは形状い保持性に優れているため、ハンドリングがしやすく、扱いやすいため初心者にもとても取り扱いのしやすいレンズです。ただ酸素透過性と言う点では特別優れているわけではないので、1日の装用時間は12時間前後にした方がよさそうですね。
ワンデータイプ
●エアロフィットワンデー(シリコン素材)
●ワンデーアキュビュートゥルーアイ(シリコン素材)
●ワンデーアキュビューオアシス(シリコン素材)
●デイリーズトータルワン
2ウィークタイプ
●エアオプティクスアクア(シリコン素材)
●エアオプティクスプラスハイドラグライド(シリコン素材)
●アキュビューオアシス(シリコン素材)
●ロートモイストアイ(シリコン素材)
●バイオフィニティ (シリコン素材)
●バイオフィニティXR (シリコン素材)
ワンマンスリー
●エアオプティクスEXアクア(シリコン素材)
乱視用コンタクト
●ワンデーアキュビューオアシス乱視用(シリコン素材)
●エアオプティクスハイドラグライド乱視用 (シリコン素材)
●バイオフィニティトーリック (シリコン素材)
遠近両用コンタクト
●エアオプティクスプラスハイドラグライドマルチフォーカル(シリコン素材)
●ロートモイストアイマルチフォーカル (シリコン素材)
●バイオフィニティマルチフォーカル (シリコン素材)
●バイオフィニティアクティブ (シリコン素材)
カラコン
カラコンワンデー
●トパーズ
カラコン2ウィーク
カラコンマンスリー
コンベンショナルタイプ(長期装用型)
グループⅡ(高含水率の非イオン性タイプ)の特徴は?
高含水率素材なのでレンズに潤い感があり、酸素透過性にも優れています。形状保持性も優れているため取り扱いがしやすく、非イオン系素材なのでタンパク質汚れには強いレンズなので、レンズが汚れやすいと言う人にはお薦めのレンズです。
ワンデータイプ
●クラリティワンデー(シリコン素材)
●マイデイ(シリコン素材)
2ウィークタイプ
コンベンショナルタイプ(長期装用型)
乱視用コンタクト
遠近両用コンタクト
カラコン
グループⅢ(低含水率のイオン性タイプ)の特徴は?
低含水率のイオン性素材のレンズは、特徴的には乾燥には強いながら、酸素透過性が低く、タンパク質汚れなどが付着しやすいレンズと言うことになります。このグループⅢに属するレンズは他のグループと比較すると少ないと言わざるを得ません。
グループⅣ(高含水率のイオン性タイプ)の特徴は?
このタイプは高含水率のイオン性素材を採用したレンズで、グループ1と同様人気の高いレンズです。水分をたくさん含んでおり、レンズが柔らかく潤い感がありますので装用感が優れていると言う点で人気があります。しかし一方ではイオン性素材なのでタンパク汚れが付着しやすく、含水率が高いことも併せて乾燥感を訴える人がいます。
ワンデータイプ
2ウィークタイプ
乱視用コンタクト
遠近両用コンタクト
カラコン
●ワンデーアキュビューディファインモイスト
●モラク